震災後のDiversity(ダイバーシティー)

昨日(2011.7.16)の日経、文化欄:「贈与論」のモース再評価
の記事に触発されて、我々の視点でメンタリティーや価値観の
変化について少し考察させていただきます。

まず、同記事で興味深かった内容のポイントを説明します。

1.マル セル・モース(Marcel Mauss 1872-1950)は、天才画家
岡本太郎(1911-1996)のパリ大学での先生。岡本太郎はモースから、
民族学を学び多大な影響を受けた。
2.特に興味を持ったのが「ポトラッチ」というポリネシアや
北米インディオの自分の財産を破壊する規模を競う風習だった。
3.エゴでも自己犠牲でもない、義務でもあり自発的でもある
一見矛盾した人間行動の価値観が存在すること。
4.モースが唱えたこの様々な価値観の存在が震災後見直されている。

確かに、今も続く震災のボランティア活動では、上記3.の様な
価値観がモチベーションとなっているケースがあると思います。

2.に関しても、この原発事故は天災でもあるけど、ある意味で
自ら我々日本人が、膨大な財産を破壊しており、このカタストロフ
巨大損害に耐えられるのは日本だからではないかとも思えます。

原発事故後に帰国された外国人もいましたが、大多数の日本を理解
し信じてくれる人達が世界中にいたことは嬉しいことです。レディー
ガガさんなんてその典型です。

大変悲しい出来事だったし、放射能汚染の問題は今も深刻な状態が
つづいていますが、震災をきっかけに生まれたDiversityが弱い部分
を互いに補完しあって、着実に復興していくことを信じましょう!!
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