NPO日本国籍華人同携会

HP運営方針
現在、当該NPOは設立準備を順調に進めております。会則や会員サービスの
内容についても近々このホームページ等を通じてご案内させていただく予定で
おります。会員のみなさまに、ご意見を寄せていただいたり、相互に交流する
ために、昨今はやりのブロブ形式のコミュニティーへの参加も検討していますが
なりすましや、匿名による誹謗中傷などの書き込みがあることも想定されること
SNS(ソーシャルネットワーク)への参加は慎重に実施したいと考えております。

このホームページは当面、SNSの仕組みを組み込むことはせずNPOのバックボーン
の位置づけで運営していく所存です。もちろん、メールでの意見や投稿記事など
をコンテンツとしてご紹介していくことは考えておりますので、日本国籍華人の
皆様のご意見をお寄せいただくことを期待しております。


編集者雑記(No.1)
NPO日本国籍華人同携会では日本人と中国人の相互理解の推進をしていく訳ですが
これは日本人が中国人化することでも、中国人が日本人化することでも、日本国籍
華人が日本人に同化してしまうことを推進しようとしているのではありません。

昨年末に逝去された、ハンチントン博士は、著書「文明の衝突」の中で、日本は
歴史的に力の強い国に傾倒する傾向があるので、欧米文明から離れて中国文明に
接近する可能性があると述べています。確かに、ハンチントン博士の言うとおり
日本文明は、漢字文化をはじめ多くが中国文明から入ってきた時期も、積極的に
イギリスやフランスの文明を吸収しようとしていた時期があったことは事実です。

ただし、いまはかつてとは違い異文化を単純に取り込むのではなく、多様性を認めて
共存することが重要だと考えられる様になってきています。動植物の多様性を認める
運動として、バイオダイバーシティーのための会合が先日開催されたこともこうした
傾向を象徴していると考えます。
編集者がもっとも尊敬している先生、中国の大学の客員教授でもある日本のIT技術
の先駆者K2と呼ばれている方の講義で大好きな話題を紹介します。
ミハエルエンデの戯曲で有名な、欧州の昔話、ハメルーンの笛ふき男の物語です。中世の
都市には城壁があってその中と外を断絶していた訳です。城壁の外は森。笛ふき男だけは
森と城壁の中の都市を自由に行き来できる能力をもっていた、魔法の笛というデバイスを
つかってネズミを退治したりとて一時は大人達にも人気があった。子供たちは笛の魅力を
できたけど、大人たちは、ある時から笛ふき男を邪魔者扱いしたため、男が笛を吹いて
子供たちを森の外につれていってしまい、都市には年寄りしか残らなかったという話です。

岸田考一先生(K2)は、リナックスなどの上位概念であるGNUファウンデーションの日本
代表ですから、「伽藍とバザール」(The Cathedral and the Bazaar). by Eric S. Raymond
のなかでエリックレイモンドが指摘している、ネットが普及した現代は中世と共通点がある
に共感してこの昔話を語ってくれたわけです。
ネットの普及したボーダレスの現代は、この中世の出来事のように、異文化を理解できる
が重大な役割を果たすことができるのではないかという仮説なのです。
姿形が似ていますし、漢字文化ですから、会話はできなくても、筆談ができてしまう
日本人と中国人同士ですから、ますます仲良く共存していくために、NPO日本国籍華人
同携会が担うべき役割は重要なものだと確信しています。
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